チタンプラチナシルバー

Titaninum:手作り一日教室:メニュー・料金表
指輪の安全性=強靱さの限界点:指輪の選択にはデザイン性のほかにも素材の持つ魅力&性能=軽い・キズが付き難い・変形し難い等の強靱性、お手入れやサイズ直し等のメンテナンス性、更には対金属アレルギーや切断性といった安全性も大事です。
チタンを上回る強靱さのタングステンなど素材の強靱さが過ぎると怪我や事故など万一の際に指輪を切る工具が特殊性を増しその対応が難しくなります。

チタンの指輪の金属アレルギー
 当工房が用いているチタニウムは、「純度=99.5%、0.5%=不純物」の純チタンと呼ばれる一般汎用素材です。
 チタン表面には薄い皮膜(酸化膜)ができるので、金属イオンが水に溶け出し難く金属アレルギーはほとんど起こらないと言われてます。
 その安定性により、医療現場では歯科でインプラント、外科では人工骨などに使われています。
 しかし、稀にチタンによるアレルギー反応が報告されているとのことですので、特にお肌が敏感な方は【パッチテストを行っている皮膚科】で金属アレルギーの検査を行ってもらうのも良いでしょう。
 オマケ情報:銀・金・プラチナも共に、アレルギーに反応し難い金属ですが、指輪等に加工する際に、強度を増したり熔解温度を下げる目的で他の金属を混ぜます。その混ぜた方の金属が、アレルギー反応を起こし易い金属ということも多々あります。
チタンの指輪:純度:Titanium995(純チタン)
 当工房が使用する「Titanium995」は、99.5%がチタンという高純度の素材です。
 チタンは貴金属ではありません。
 高純度のチタンは、たとえ強くて硬くても手作りすることができるのですが、金属アレルギーにも安心な素材=高耐食性な素材なので安定性が高くて容易に加工できません。その為、必然的にチタン製品=高価なものとして一般に認められています。

 チタニウムの指輪は、軽いので装着感が良く、強いので変形し難く、硬いのでキズが付き難く、高耐蝕なので金属アレルギーになり難く変色もせず、当工房のチタンの指輪は薄いので隣の指への影響もほとんど感じられず、純チタンだからハンドメイドでデザインも施せるという、指輪に求められる要素のほぼ全てを満たしている優秀な素材だと私(青野信夫)は評価しています。

 ただし、チタンよりも硬い・強い物質は暮らしの中に沢山存在していますので、「一般的な貴金属(基本的に柔らかい)の指輪」をつけているという気持ちで少し気遣っていただければ、チタンの特性が活きてくると思います。
 色はシルバーやプラチナよりも黒っぽい銀色の輝きで、熱する温度の違いにより7色に色合いが変化する特性を活かして、ラインや内側にカラーリングする事が出来ます。
Titanium:特性
 軽い(比重):Aluminium=2.7、Titanium=4.5、Silver=10.5、Platinum=21.45。
 強い(変形):ビッカース硬度:Silver=251MPa、Platinum=549MPa、Titanium=970MPa
 硬い(キズ):モース硬度:Silver=2.5、Platinum=4.5、ガラス=5、Titanium=6、鋼鉄のヤスリ=7.5。
 高耐蝕(金属アレルギー):表面の酸化膜により耐食性が高まり、金属アレルギーが起きにくい=金・プラチナと同等。
 高 価:比較的安価な素材ですが、加工性の難しさの為造られる製品は高価になります。
チタンの指輪:お手入れ
 擦りキズ:チタンは【モース硬度:Titanium=6、Silver=2.5、Platinum=4.5、ガラス=5、鋼鉄のヤスリ=7.5】というようにプラチナやガラスよりも硬い素材ですが、それよりも硬い物質は日常の暮らしの中に沢山存在します。
  ですから、硬いと言ってもキズが付き難いというだけなので乱暴な扱い方をすれば“凹みや擦り傷は付きます”。
 チタンの指輪に擦り傷が付くということは、プラチナやゴールド・シルバーならばもっと酷く傷つくということになります。
 素材の種類に関係なく指輪を付けたときには、少しだけ気を使ってください。
 不用意に擦り傷を付けてしまった場合には、耐水ペーパー(粒子の細かい紙ヤスリ)の2000番以上(3000番以上なら更に良い)で、表面を軽い力で擦ってください。


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