チタンの指輪のお取り扱い

指輪の安全性=強靱さの限界点:指輪の選択にはデザイン性のほかにも素材の持つ魅力&性能=軽い・キズが付き難い・変形し難い等の強靱性、お手入れやサイズ直し等のメンテナンス性、更には対金属アレルギーや切断性といった安全性も大事です。
チタンを上回る強靱さのタングステンなど素材の強靱さが過ぎると怪我や事故など万一の際に指輪を切る工具が特殊性を増しその対応が難しくなります。

お手入れ方法
 擦りキズ:チタンは【モース硬度:Titanium=6、Silver=2.5、Platinum=4.5、ガラス=5、鋼鉄のヤスリ=7.5】というようにプラチナやガラスよりも硬い素材ですが、それよりも硬い物質は日常の暮らしの中には沢山存在します。ですから、硬いと言ってもキズが付き難いというだけなので乱暴な扱い方をすれば“擦り傷は付きます”。チタンの指輪に擦り傷が付くという事は、プラチナやゴールド・シルバーならばもっと酷く傷付くという事になります。素材の種類に関係なく指輪を付けたときには、少しだけ気を使ってあげてください。不用意に擦り傷を付けてしまった場合には、耐水ペーパー(粒子の細かい紙ヤスリ)の2000番以上(3000番以上なら更に良い)で、表面を軽い力で擦ってください(更に磨き布で表面を仕上げると艶が出ます)。

末長くお楽しみいただく為に:当工房のチタンリングはカラーリング(色出し)されています。色出し方法は、磨き上げたチタンの指輪をガスバーナーで炙り温度調節を繰り返しながらじわじわ変色(熱による酸化の度合い=酸化膜の厚さを変化)させていきます。
チタンは、低い温度から 黄、橙、深紅、紫、藍、水色、金色 と温度が高くなるに連れて色合いがグラデーションに変化していきます。発色の経年変化?長くお使いいただいく間に色に変化が起こる可能性は否定できません。が、どんなものでも「経年変化」はございますのでそのレベルでお考えください。しかし「磨きのお手入れ」にはご注意ください。お手入れの際にコンパウンドが練り込まれた磨き布などで、色出しされてる凹みの部分を擦った場合は色がくすんだり色落ちすることがありますので「チタンの指輪は表面を軽く磨く」だけに留めてください。チタンはその性質上キズが付き難く汚れも付き難いという特徴がありますので、基本的に「チタンの指輪は磨かなくて大丈夫な手間要らず」とお考えください。


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